パチンコ人口と売上の規模
パチンコ業界は「人口は減っているのに、売上は回復している」という少し特殊な状況にあります。
かつてのパチンコは国民的娯楽でしたが、1990年代後半から徐々に遊戯人口が減ってきました。
パチンコ人口の推移
| 年代 | 遊戯人口 |
| 1995年頃 | 約2,900万人 |
| 2005年頃 | 約1,700万人 |
| 2015年頃 | 約1,070万人 |
| 2023年 | 約660万人 |
| 2025年 | 約690万人 |
2023年の参加人口は660万人で、過去最低水準を記録しました。参加率も6.8%まで低下しています。
つまり、30年で約4分の1以下になった計算です。
なぜ人口が減ったのか?
主な理由は次の5つです。
① 若年層の娯楽が増えた
昔は
- パチンコ
- 競馬
- 麻雀
が娯楽の中心でした。
現在は
- スマホゲーム
- 動画配信
- SNS
- eスポーツ
など競合が無数にあります。
② 遊技コストの上昇
現在の主力機種は
4円パチンコ
スマパチ
ラッキートリガー機
など高射幸性機種が中心です。
ユーザーからは
「遊べない」
「負け額が大きい」
という声も多く、新規客の参入障壁になっています。
③ 高齢化
かつての主力客層だった団塊世代が高齢化。
若年層が十分に補充されていません。
④ ホール数の減少
店舗数は20年前と比較すると大幅に減少しています。
地方では「近くにホールがない」という地域も増えています。
⑤ コロナ禍の影響
2020年以降、来店頻度の減少、引退客の増加が発生しました。
その後も完全には回復していません。
売上(市場規模)の推移
一方で市場規模は近年回復傾向です。
| 年 | 市場規模 |
| 2022年 | 約14.6兆円 |
| 2023年 | 約15.7兆円 |
| 2024年 | 約16.2兆円 |
レジャー白書によると、2023年は前年比7.5%増の15.7兆円となり、2024年は16.2兆円まで拡大しました。
つまり、
「ライトユーザーは辞めたが、コアユーザーはより多く打っている」
という構造です。
スマスロが市場を支えている
現在の業界を支えているのはパチンコよりもスロットです。
特に
- スマスロ北斗
- モンキーターン
- 東京喰種
- かぐや様
などのヒット機種が高稼働を維持しています。
レジャー白書でも、市場回復の主因としてスマスロの普及が挙げられています。
今後どうなる?
業界関係者の見方は大きく2つです。
楽観シナリオ
スマスロ人気継続
LT機の進化
PPPAYなどキャッシュレス化
若年層の一部復帰
→ 市場規模15〜16兆円台を維持
悲観シナリオ
ヘビーユーザー依存が加速
新規客不足
少子高齢化
ホール閉店増加
→ 人口減少が続く